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に金がないんだけれども、すべての事業が成功しているのは、そこの担当者はそこの町にずっと住んでいる人なんです。よそから来た人ではないんです。そうすると、いやが応でも地域に愛着をもつ。それは、やっぱり住んでいる人と、単にそこに就職している人のかかわり合い方というのは随分違うんだということを感じました。
鈴木委員長 確かに私がお神楽を復元して私の劇場で上演するときも、宗教だ、宗教的な問題を県立の施設でやるのはいかがなものかという声が県庁のほうから聞こえてきたことは事実です。だから、何、考えているんだ。ちゃんと話に来いといった。結局、来ませんでしたけれども……。
中坪委員 それは結局、議会の中で堂々とそれをいう人がいるんですね。
鈴木委員長 そうなんです。だから、それだったらみに来たらわかるだろうと。実際にお神楽をやるときは神様を移してこなければなりませんから、実際、開演前にちゃんとやるのです。神主さんを呼んで神様を移してくるんです。それは開演前にきちっとやって、そっちも立てるわけです。だけど、実際問題として、今もっている芸能というのは民衆のものなんだから、宗教というものと直ちに結びつけて、それはいかがなものであろうかと考える、そこのところが伝承芸能を今日的にさせない一つの問題なんだからという面はあるんですね。変なところで引き合いに出されるというところは確かにございます。
村井委員 それが一番根幹にあって教育、行政がだんだん後退していった一番の理由だと思いますね。
鈴木委員長 そうですね。
中坪委員 だから、教員委員会の所管中に、民俗芸能だとか文化会館を置くこと自体が間違っていると思うんです。教育というのは、そもそも管理するためにつくられているものですから、こういう民俗芸能だとか文化会館というのはほかの部局に置くとか、そういう体制をつくっていかないと人は育たないと思うんです。
鈴木委員長 私は、全国の知事に、文化会館を市長直属にしてくれないか、そういう部局に統一してくれないかと。ばらばらなんですよ。そういう手紙を引き受けてすぐ出した。
井上委員 それは地方自治の趣旨に反するな。
鈴木委員長 えっ?
井上委員 今の話は。それは、それぞれ地域によって違うというのが地方分権ですから、それを統一せよというのはそれはちょっと話が違いますね。
鈴木委員長 それはそうなんですが、それはこういうことなんです。例えば、うちでもってN響ならN響を呼ぶとしますね。そうすると、幾つかの県を経てくると旅費でも何でも助かるわけです。ところが、では隣の県と話をしようとなると、こっちの県と担当が違うものですから話ができないんです、そういう場合に。これは分権というよりも、むしろ連

 

 

 

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